アーティスト・内藤礼と建築家・西沢立衛による豊島美術館は、瀬戸内海を望む豊島唐櫃（からと）の小高い丘に建設されました。

一滴の水が地上に最初に落ちた瞬間のような形の建物は、地元住民とともに再生した棚田の一角に据えられています。空間に柱が１本もないコンクリート・シェル構造で、天井にある2カ所の開口部から周囲の風、音、光を内部に直接取り込み、自然と建物が呼応する有機的な空間が広がります。

内部空間では、一日を通して「泉」が誕生します。自然、アート、建築が限りなく融和したその風景は、季節の移り変わりや時間の流れとともに無限の表情を伝えます。

(引用：ベネッセアートサイトより)